>>700>>702
このアンケートですね。

https://www.nhk.or.jp/bunken/summary/research/report/2010_02/100202.pdf

・皇室への関心:「関心が無い」「あまり関心が無い」を合わせて30%。
・皇室に親しみを感じるか:「感じない」「あまり感じない」を合わせて約40%。
・天皇のありかた:用意されていた選択肢は「政治的権限を与える」「現在と同じく象徴でよい」「廃止する」の3つのみ。

「天皇制についてどのようにお考えになりますか」という非常にアバウトな、本来は自由回答形式で答えるような質問に対して、
選択肢が「両極端の2つ」と「象徴で良い」の、3つしか与えられていないのです。

さて、「象徴で良い」と答える人には、
「象徴のまま、存続を望む」という積極的な象徴希望派もいれば、
「存続するかしないかはどっちでもいいけど、存続するなら象徴で」という消極的な象徴希望派だっているはずです。
仮にこの2通りだけだとしても、その配分は「0:100」から「100:0」までの幅があります。
実際の数値がこの幅の間のどこにあるのか、このアンケートからは知ることができないのです。

以上より、この質問はアンケートとしてはあまりにも中途半端でポンコツなのです。
こんなモノから、選択肢にもない「存置を望む者」を8割と計上してしまうのはあまりにも非論理的なのです。
「存置を望む者がどれだけいるか」に対しては、「このアンケートからはわからない」が正解なのです。