28日、米紙ウォールストリートジャーナルは「日本製商品が再び中国の中産階級の間で人気を博している」と伝えた。

日中間の関係改善に伴い、日中両国の日用品メーカーは、工場を日本に設置するほうが中国に設置するよりも利点が大きいことに気づいた。
『日本製』と表示された製品は、中国の膨大な中産階級から人気を集めるからだ。
中国のメーカーは日本での工場設置を模索し、かつて日本を飛び出した日本のメーカーも自国に戻りつつある。

中国の歯ブラシメーカー上海慎興は、大阪に工場を設置して、そこで生産した歯ブラシを中国で売るビジネを展開。
同社役員「生活レベルの高まりで、中国の消費者は良い品を求めるようになった。中国人の日本製品に対する印象は良好だ」
この役員によると、数年前に日本に工場を設置する構想をビジネス界の友人に話したところ、
「頭がどうかしている。日本では生産コストが高いじゃないか」と言われた。
だが、「日本に行って製品を生産すれば、それは真の『日本製』になる」として日本工場設置に踏み切った。
日本のデザイナーと5年をかけて共同開発。今では毎月5万本の「日本製」歯ブラシの大部分を中国向けに売っている。

日本企業の資生堂は、30年以上ぶりに国内に新工場を新設する。中国を中心とする海外の強いニーズと国内市場の回復状況に対応するためだ。
魚谷社長「日本にやってくる中国人観光客は化粧品をこぞって買う。生産をさらに強化する必要がある」
(2018年9月1日 Record china)