>>28
いや、日本は知ろうとしなかったのではなく、天皇、内閣、軍部とも想定された結果(日本の破滅)を知っていた。
ただ、緒戦を電撃開戦して米海軍主力の太平洋艦隊をしばらく沈黙させれば、
米国内の世論は対日戦を諦め日本に有利な条件でも早期講和に応じ、
英国救援のための対独戦に専念しろと言い出すはず、という「風が吹けば」式の何の根拠もない勝手な見通しをもとに開戦に踏み込んだ。
実際は、米国は日独を「ファシズムの悪の枢軸」であり、壊滅させずに残せば、再び息を吹き返して侵略行為を始めるはず、
絶対に完膚無きまで叩き潰す必要がある、と決心していた。
だから、米は日本側から米との唯一の外交チャンネルだった在スイス日本公使館を通じて早期講和の打診をまったく相手にしなかった。
日本の甘甘な早期講和作戦は大失敗が早々に確定、日本は講和の手掛かりすらなくして、日中太平洋戦争のドロ沼に自らハマって行き破滅した。

開戦前に内閣直属の研究機関に精密な戦争シミュレーションを繰り返し行わせ、あらゆるパターン、シチュエーションを試すもすべての結果は日本の壊滅、だった。