そして景気が改善し、労働市場がタイトになってくれば
このJGPの労働プールから労働者を引き抜くことができ
それによって労賃上昇圧力によるインフレ圧力を
緩和することができる。つまりMMTが「インフレなき完全雇用」と
いう場合、文字通り、あらゆる意味でインフレを起こさない、
ということではなく、「失業対策のためインフレを使い、
インフレ対策のため失業を用いる」ことをしなくて済む、
という意味です。インフレによって雇用を増やそう、という
リフレ派の発想とは正反対ということがわかると思います。