話の構造がまずい。同じ展開を繰り返してしまっている部分が複数ある。
どうしても繰り返したい場合は、短く切り詰めたりするもんだが、びっしり書き込んでいて間延びしている。

ハインラインの小説全般に言えるのだが、自信の思想を語るシーンになると急に冗長になる癖がある。
大御所作家が犯しやすいミスだ。
切り詰めて書いたり、シーンそのものをバッサリとカットしてしまうのも大事なんだが。

ちなみに、日本で人気のある夏への扉も、福島訳では大幅にカットされている部分がある。
気になる人は小尾訳と比較してみるべし。