オレも完全版を買った。読み比べるつもりはなかったが、光文社版のKindleと違う。
冒頭、小野寺が新幹線のビュッフェで郷とビールを飲んで、伏線となる不安な話をするところまでは一緒。
光文社版ではすぐに清水港に着くが、文春の完全版では在来線での人間くさい車内風景の描写が入る。
こちらが多分、初期形なんだろうな。
阪神大震災後、発行された光文社文庫版で小松が手を入れた部分を、元に戻したわけかな。
作者が削った部分を復活させて完全版もないと思うが。
この辺りの事情がよく分らん。