言霊ってのは本来は言葉にやどる呪術的な力のことであって、
平井先生がほのめかしたような自動書記とか御筆先みたいなものじゃないよな。
敢えて「文学的表現」として言ったんだろうけど。

本来の意味での平井先生の「言霊」的なものは、神がかる前の方が強かったのが皮肉。
無印幻魔は売れたが、それはたぶん女教祖の「言霊」の力なんだろう。
後になってから、否定のための書いたとか言い訳する必要のある代物なんだから、
本人の内面奥底から出てきたものとは少し色合いが違っていたのかもしれない。