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ジョージ・オーウェルの1945年の小説「動物農場」を元にしたゲームがインディークリエイターのチームによって手がけられていることがわかった。
ゲーム版「動物農場」は公式ウェブサイトで「経営シミュレーション型アドベンチャーゲーム」として紹介されている。
プレイヤーは荘園農場で生活する動物となり、他の動物と一緒に「動物主義」の革命を起こすまでの日々が描かれる。

プレイヤーはストーリーを進める上でアドベンチャーゲームの要領で様々なことを選択しなければならず、これによってどのような筋道で革命を起こしていくかが決まる。
これが実際に動物農場を経営するシミュレーション部分とリンクし、経営の仕方もまたストーリーに影響を及ぼすという。


ジョージ・オーウェルの「動物農場」
1945年の「動物農場」は近代文学の傑作として広く評価されている小説で、文学のランキングリストにも頻繁に選ばれる。
農場で生活する動物たちの視点から描かれる本作では、執筆当時にロシアで起きていたスターリン主義を比喩的に描いている。共産主義が欧米に及ぼしうる危険や、全体主義の恐ろしさが寓話のような形で表現されているといえる。
これらのテーマをゲームで表現してみたいという思いから、開発チームは本作を手がけるために結成した。

開発メンバーのImre Jele(Bossa Studiosの創立者)はPolygonに「オーウェルが小説で表現したような不気味な世界が現実になってもおかしくない昨今、本作を手がけるべきだと思いました」と話した。
同氏によると開発チームはプレイヤーが圧制する側にも圧制される側にも感情移入できるゲームを目指している。
Jeleの他、Andy Payne(Just FlightとAppyNationの創立者)、Georg Backer(『Fable』)、Jessica Curry(『Everybody’s Gone to the Rapture -幸福な消失』、
『Dear Esther』)、Kate Saxon(『Mafia III』、『エイリアン アイソレーション』、『ウィッチャー3 ワイルドハント』)なども開発メンバーに含まれる。

興味深いことに、本作の開発はオーウェル家の権利者から許可を得ており、Jeleによると
オーウェル家は「我々の目指しているものやアイデアを慎重に検証してくれています」とのこと。

ゲーム「農場物語」の発売スケジュールは未定だが、PCと「その他のプラットフォーム」に登場する予定だ。