「キログラムの再定義」に役立つ新測定をアメリカ国立標準技術研究所が発表
http://gigazine.net/news/20170703-nist-new-measurement-kilogram/

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しかし、キログラム原器は厳重に保管しても質量が変動してしまうため、国際単位系の中でも唯一の不安定な単位とされており、より普遍的な物理量に基づいた「キログラムの再定義」が長らく議論されているところ。
キログラム再定義に向けてアメリカ国立標準技術研究所(NIST)はプランク定数に基づくキログラムの測定方法を掲げているのですが、NISTが新たに発表した論文で、不確かさが13億分の1という高精度の測定方法が発表されました。

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キブル天秤とは「ワット天秤」のことで、電流と電圧を用いて重さを高精度で測定可能な電流天秤のことを指します。
物の重さを量る天秤ですが、標準キログラム質量を支えられる電流を測定することで、
質量1キログラムを正確に決定できるという、本来とは逆の使い方が可能。
電流および電圧の単位をプランク定数などの物理学定数を用いて定義でき、国際キログラム原器を使った定義より精密な定義を測定できると言われています。




電流電圧から質量を定義するという発想が面白い