白人によるブラックフェイスは、ドラマ・演劇の場での黒人役という
黒人にこそ正当な職場を白人が奪うという側面がある
だからこそ何ら侮蔑的な演技していなくても、白人が黒塗りで黒人を演じただけで、
黒人から職を奪うなという怒りに正当性がある
かつて白人が黒人を奴隷化し、正当な職を奪い、今も黒人が多く住まう文化圏なら、
その批判は正当性を持ち、黒人が演劇の場に職を得る機会を守るだろう

だがしかし、ブラックフェイスのそうした文脈に無自覚に、影響も考えずに、
異なる文化圏の、黒人の役者を用意するのが難しいから黒塗りして演じている
ような国にまで持ち込んで、まったく同じ論調を通そうとするのは乱暴に過ぎる
要は正当性を持ち得ない範囲にまで、考えなしに強引に適用させようとしている
ように見える。人種差別への配慮としては逆効果にすらなりかねないのに

黒塗りしたら即アウトみたいな単純化しすぎの論調には吐き気がする
異なる文化圏では、あくまで個々の事例に則して考えるべきと思うね
批判対象のその文脈上で、実際に明白な差別とその意図がみられるかどうか
を問題にすべき