種の違いすら軽々と超える絶対の博愛精神に生きた。それは愛するものの肉を食べてしまうほど究極の純愛でもあった。そのため家族に振り向ける愛の分量は恒常的に不足し、これが却っていい方向に作用して御大という偉大な芸術家を育む結果を齎した。
〜〜筒井家の謎〜〜

尚、悪食は「あくじき」と読む。「あくしょく」ではない。