財団サイトに不定期で出現する、巨大ヒーロー特撮シリーズの評判の悪い回の録画データのSCP
内容は一般的なヒーロー特撮とは傾向の違うシナリオで、サブタイトルは『オブジェクト-目的-』
主人公が変身する巨大ヒーローと怪獣はその回の終盤に一応の特撮物としての体裁で出て来るだけで
その回のストーリー全体は怪獣を追う防衛隊のメンバーに終始焦点が向けられている
人間がメインのシーンは映像としての出来が評価されている反面キャラクターの人格やシナリオに整合性が取れていないと批判されている
終盤のヒーローと怪獣の戦闘シーンは雑に撮影されてはいるものの怪獣のきぐるみそのものの造形は非常によく出来てる
この回は監督が本来の脚本を無視して怪獣が出演するシーンを大幅に減らし
自分が撮影したい展開やシーンなどを脚本にねじ込んだ為に出来が悪くなったことが調査で判明している

財団管理下に定期的に現れる以上の異常現象が確認されていないためAnomalousアイテムに分類されかけていたが
担当の博士や第一発見者のDクラス職員、および撮影会社を調査したエージェントの意向によってナンバーが与えられた
以下この報告書にはインタビューや提言、補遺が多く記載 しかしどれも特筆するような内容ではない
最後に急に思い出したかのようにその回の終盤で行われたヒーローと怪獣の掛け合いの内容が記載されている
マッドサイエンティストに作られた人語を解する怪獣が、自分を軽視した人間たちへの憤りを露わにしている

このSCPの本当の異常性はこのオブジェクトについて記述しようとすると、オブジェクトそのものよりも
オブジェクトに関わった人間や背景を重要視して特に必要もない部分まで乗せて書いてしまうこと
オブジェクトそのものよりも登場する人間たちの描写を重要視した結果SCPとしては面白くなくなった記事への揶揄

ってメタSCP考えたんで誰か記事作っといて