中国ネタ伝奇映画では、夢枕獏の「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」を
大金かけて映画化した「妖猫伝」(邦題:空海 KU-KAI 美しき王妃の謎)を
先日見てきたが、あれも駄目だった。ひどい駄作とまで言わんが、失望したのは本音。

宗教・政治ネタに厳しく検閲入る中国映画界なので、あまり期待はしてなかったが…。
とにかく空海の活躍場面はほぼ全カットに近い。橘逸勢など登場キャラを大幅削除。
まあ長すぎる原作なので削るのは仕方ないにしても、重要な楊貴妃ネタまで中途半端すぎる。
色々削りまくってるのに、全四巻の原作の二巻ラストまで届いていないという内容。
肝心な後半部分を全く描いてないw

楊貴妃の扱いがNGとか政治的に唐帝国転覆計画がNGとか理解できなくもないが
できないなら最初から映画化するなよ、と言いたくなるw
まあ長安の巨大セット作りたかったんだな、というのは分かるが。
長安のオープンセットと映像美は〇。