感染性の病原体として作用する核酸(RNA)の断片であるウイロイドが発見されたのは
1971年になってから
だから、小松左京が1964年の 「復活の日」 で描いた、細胞内に潜み増殖を続ける謎の
核酸病原体というアイデアは、当時かなり斬新で画期的なものだった

小松左京当人も、自分がSFで描いたような病原体が後にウイロイドというかたちで発見
されたことには、かなり驚かされたらしい

ただし、ウイロイドはまだ植物だけに発見された病原体で、動物細胞からは検出された
例がないという話だけど