ヤマトやガンダムで幼年層向けから若年層向けに市場を広げることが出来たアニメと違い
特撮は常にハイエンド向けを失敗し続けたんだよ。
和製007を目指したマイティジャック
異世界侵略SFとして完全なる兵器としての「量産型怪獣」を登場させたミラーマン
特撮版「逃亡者」の予定で戦うことより逃げることに心血を注ぐシルバー仮面
敵組織に今までにないアダルトな雰囲気を作り(しっかりした組織設定と西洋なら普通に
ありえそうなギリシア神話から命名される怪人)序盤レギュラー水木姉妹の葛藤を通じて
スパイアクションの要素を取り入れた仮面ライダーX
地球防衛などとはまったく無関係な一社会人がそのままの立場で戦いを強いられる特撮版
インサイダー文学とも言うべきジャンボーグA
非道な敵組織に対し味方側も冷徹さを要求されるマッハバロン(その非道な敵幹部たちが途中
からコメディリリーフにw)
前作ゴレンジャー後半の悪乗りの反省としてシリアス路線を標榜したジャッカー電撃隊
主役の子供も容赦なく敵とのガチ戦争に巻き込まれる大鉄人17
SFマインドに満ちた文芸設定を押し出したジャスピオン、メタルダー
みんな挫折して途中で完全な幼年向けに路線変更した。
幼年層をまったくターゲットにしない作品の成功という点ではロボ/メカ・アニメどころか
魔法少女ものに先を越された。
大人の特撮ファンはいるけど、あくまで「大きいお友達」でしかない。
「大人も見てる作品」であって「子供は見ない作品」ではないから
イケメン路線など色々冒険してる平成ライダーも玩具展開を無視できない。
お子様をまったく客層として考慮してなかったのは劇場オリジナルライダーとか劇場用映画
ハカイダー、一部ウルトラマンや平成ライダーのオリジナルドラマみたいなスピンオフ物で
それ自体がメインにはなりえない。
映像媒体販売だけで黒字になるアニメと違って玩具版権なしでは制作費がペイ出来ないのが
原因なのかな。