石原藤夫は星を継ぐものは「明白に科学的な間違いがあるからハードSFとは言えない。
クラークやハインラインならこんな誤りは絶対にしなかった」と書いていたね。ただ
し「アトランティスは宇宙人の基地だったとかムー大陸の海底人というたぐいのもの
と思えばたいへんに面白い」とも書いてる。堀晃も「ありえない話だ。だが面白い」と
言ってた。
堀晃といえばランドスケープと夏の定理をえらく褒めているが、私もこれはひさびさ
に国産ハードSFの収穫だと思う。今年の創元の国産SFはこれに半分世界、超動く家
にてとなかなかいいものが出ている。10月に出る風牙も楽しみ。来年には酉島伝法
の長編も出るしなね。