アイヌアとエルフ、エルフと人間の異類婚姻を少なくない紙幅を費やし物語った作者に限って、人間とホビットのそれが頭を掠めなかったとは思えない
人間の支族であるホビットとの間にロミオとジュリエットを設定するのは指摘のある通りそんなに難しくなかったはずなのに
大したドラマにならないと考えたのか、それとも何か計り知れない理由からか、作者は遂にそれを語らなかった

自分の一所感とすれば、人間とホビットを必要以上に近づけまいとする強固な意志があるように思う
ただ何となくではなく明らかなタブーとして書かなかった、そんな気がする