AWCY「うーん、>>129ちゃんさぁ…単に見るものすべてが美少女に見えるってだけじゃ余りに平凡じゃない?」

>>129「はい?」

AWCY「見るもの全てを美少女と認識するようになるけど、代わりに美少女が好みの対象外になる性質とかでどう?」

GAW「ですね」

AWCY「それと美少女って概念なんだけど、僕の解釈だとあれは美少女じゃないんだよね」

>>129「は?」

AWCY「あれは『象徴』なんだよね。無数の意思によって価値観を固定された象徴」

GAW「『象徴を刻み付けられし者』ね」

AWCY「それと僕の解釈では、あれは萌えじゃないくて『固執』って呼びたいな。それとね……」


一時間後

SCP-129-JP-Jに曝露した者は、以後に視認したあらゆる人間を、彼の属するコミュニティにおいて一般に「美形である」と評されるティーンエイジャーの女性であると認識します。
この場合のコミュニティとは出身国、在住地、企業や教育機関、趣味の愛好会やサークル活動といったあらゆる文化的、社会的なつながりを含みます。
また、国外への旅行や転居により生活する社会、文化環境が変動した場合、新たな文化圏における美形の認識が被曝者に定着した段階で、被曝者が視認する対象の外見も変更されます。

SCP-129-JP-Jの被曝者は、自らが視認する人間を一般的にみて美少女であると理解した上で、それらを恋愛や性欲の対象とは認知しなくなります。
現在、被曝者からSCP-129-JP-Jの異常性を取り除く方法は発見できていません。