アーヴという種(アーヴ自体の認識では人種)が、アーヴ以外の人々を地上に封じ込めるスキームを採用している以上、人種差別がない、なんていう見方はまったくもって滑稽でしかない
アーヴによる人類「帝国」なので、ローマなどと同じように、差別性が低くなっているだけだ。

地上人士族が星間船を借りて運航できるというが、我々や地上人の常識的なスキームでは、船主が、アーヴによる手動操縦でも、人工知能による操縦でも選べるはずだ。
皇帝による星間船の所有という原則を「身分制の産物」と認識するのは誤った物事の見方だ。
そこには皇帝ですら変えられない国是である、「アーヴによる地上人封じ込め政策」が一貫している。
言い換えれば、皇帝ですら「所有するとされる星間船に人工知能を採用する実質的な権限はない」。
政策そのものが人種差別的である以上、星間船の一件も人種差別の産物にほかならない。