ついでに書くことにする。
復刊ドットコムの幻魔大戦の付録にある石森による初期メモを見ると、丈もルーナの名も書かれてていないメモに、「サンボ」と書き込まれていることにびっくりする。
その名を用意したのはどうやら石森の側だったようだ。

サンボがソニーに名を変えた経緯は知らないが、その名のルーツならこれと思しきものがある。
梶原一騎の「タイガーマスク」がそれだ。wikiによれば、「ぼくら」の1968年1月号から連載された作品だ。
おそらく平井和正はその作品を読んでいただろう。
その物語の終盤に、ソニーという名の、ひどく貧しい靴磨きの黒人少年が登場する。
少しずつ貯めた金をタイガーマスクに賭けて大金を得、自分の店舗を持ちたい……と夢見、健気にタイガーを応援する、生真面目な勤労ギャンブル少年である。
タイガーを懸命に応援するソニー。笑えるではないか。