むしろ、幻冬舎と揉めた作家の本を引き受けたのだから、早川は褒めていい

幻冬舎の判断は、「どうせ儲からない作家だから切っていい」 というものだろうけど、
早川の判断には、「SF作家だから応援してやろう」 というニュアンスを感じる

トラブルを起こした本を他社に紹介しても、なかなか引き受け手もないだろうしね

「太陽風交点」 の場合は、早川の薦めで刊行にいたった作品集(単行本)の文庫を、
作者が(早川に黙って?SF雑誌の商売敵)徳間書店から出すことにした点が問題

せっかく早川が単行本を出したのに、(単行本より売れる)文庫を徳間に持って行か
れたら単行本の売上げが落ちるし、感情問題としても話がこじれるのは当然

紙の出版は、とにかく出版社側が大きなリスクを抱えている
本は出版してみなければ売れるかどうか分からないし、本が売れなければ損失は
出版社が丸抱えし、作家に赤字分を払えとは言わない

「太陽風交点」の場合は、売れるかどうか分からないリスクを抱えた本を出版したの
は早川で、その賭けが当たり、売れたのを見届けてから、横から徳間が割り込んで
きたわけだから、徳間はリスク無しに美味しい部分だけを持っていこうとした

こんなことをしたら、出版業界に関係ない自分でも話が拗れることくらい予想できる