ネット上の原作で読む「本好きの下剋上」はものづくりとしてはたいしたことは無い
地球の中世ヨーロッパかそれ以前の料理技術や手芸、せいぜい中世末期の活版印刷が頂点に来る程度
化石燃料に匹敵する魔力、魔法があるのに(むしろ、あるからこそ)ルネサンス以前、産業革命以前に留まる
だがしかし、編み紐や洗髪料程度でも無双出来るというスタンダードの一つではあろう

>魔法で本を作ればいいじゃん
別の形になるが、クライマックスから終盤にかけての重要な要素となっている

(ネット上の原作で)ユニークといえるのは
独特の貴族社会の描写、神話世界に現実が変貌して行く過程の描写にある
前者の貴族語法に魅入られた者はすくなくない
うまくアニメ化出来れば、変体少女文字に比肩する流行と定着が期待できる
後者は、これこそが真骨頂であり、途中で一度やめた読者がまた再開するに十分であった

そこに主人公の美化と羽化、および美形な登場人物、ツンデレ有りの、ラブコメ有りのストーリーであり
文体もしっかりしているから、コアなファンが大興奮するのは当然といえよう