>>12
そもそもあの状況でロブナスIIの住人が人類統合体に殺されると考えるヤツがいたら、その方がオカシイ。

ロブナスIIの住民に罪があるとするなら、アーブ帝国に降伏したことくらいだが、
それは人類統合体の軍がロブナスIIを守り切れなかったのが原因であって、
その状況でアーヴに降伏しなかったら食料自給できないロブナスIIは飢え死にすることになる。
飢え死にしてでもアーヴに降伏するな、とロブナスIIの住民の大半を占める犯罪者に求めるのは、
どう考えても無理だし、
看守達に、(食料不足というごくまっとうな理由から)犯罪者が反乱を起こすのが分かっていても、
アーヴに降伏するな、と期待するのさらに輪をかけて不可能だ。
そんなことを罪に問えるわけがない。

最悪の状況を考えれば、行政長官を含めた上層部の何人かは処罰のために本国に連れていかれるかもしれないし、
そうなったら、アーヴの捕虜収容惑星に運ばれた家族と二度と会えなくなるだろう。
でも、その程度のことだよ。

「人類統合体の人間が何人か生涯家族と会えなくなる」ことと、
「アーヴ星界軍の兵士が何百人か命を落とす」ことを秤にかけて、
人類統合体の人間のためにアーヴ星界軍の兵士に死んでくれ、って言うのがラフィールの頼みだ。
軍司令官としてペネージュが断るのは当然だよ。