そもそも民主政治と専制政治、
天才による独裁と凡才による話し合い
と言う、現在の政治の分類の仕方が
間違っている可能性があるな。

民主共和制でも大統領や総統みたいに
一個人に強力な権力を委ねる独裁も
あれば内閣みたいにそれ程権力の無い
行政担当が議会と話し合ってやる
合議方式がある。

一方で専制政治も有能でカリスマのある
君主が直接政治を行う親政もあれば
政治能力が無かったり、それ以前に先天的疾患や
幼児等で物理的に政治が出来ない場合君主に替わって
宰相以下の家臣が頭を付き合わせて
ベターな政治を行うケースもある。

選挙による民主制も初期は
世襲貴族や聖職者や豪商に限られてたし、
専制政治下でも奴隷が主人に取り立てられたり
試験に合格したりしてどんどん出世した結果、
一国の行く末を左右する宰相になったりと
政治が民衆に開かれてる具合は
地域や時代によっては逆転してたりする。

王様が居たからとか、議会があったから
やれ民主制だ、専制だと安直に区切る方法は
もう時代遅れなのかも。