そこら辺はあまり突き詰めたら
銀英伝の世界が成り立たなくなる。

この作品はグダグダな民衆によって
迷走する民主政治と数世紀に一人
レベルの超人による独裁政治では
どっちがその政治下で生きる人々にとって
幸せか?を問うている話で、
民主政治と独裁政治のどちらが
「物理的に強いか」を問うている
訳じゃない。

派手な武器甲冑を纏って白馬に跨る騎士と
鉄と油塗れの操縦席に収まる戦車兵を
どちらがロマン的かを比較する様なもの。
美しい装いで背の高い馬上から
周囲を見渡し、一人で自由に颯爽と進む
騎士の方が視界など殆ど無い窓から
指揮官に怒鳴られながら操縦する戦車兵より
自由とロマンがあるが、
砲弾を一発お見舞いするどころか
履帯の下敷きにするだけで騎士は
ミンチになってお終いになる。