もう何十年も前の事になるが、観光がてら鎌倉に行った際に或るお社に寄った時のお話。
鎌倉は谷やくぼ地が多くて、昔はそんな所に財宝などを隠していた事もあったらしい。
その社もそんな山の中のくぼ地から山に空いた洞窟の中にあるので洞窟の前で記念写真を撮っておいた。
観光だから当然の行為だろう。当時は気付かなかったのだが、それから何年かして当時の写真を見返す
機会があり、その写真に写っている私の背後には洞窟の岩肌が写っているのだが、その岩肌に生えた苔が
まるで髷を落として鎧を身に着けている落ち武者の様に見えたので更によく見てみると、その武士は
持っている刀を今にも私に振り下ろそうとしている様にその写真には写っていた。さすがに気味が悪くて
その写真は母に頼んで拝み屋の先生に処分して貰ったというそんな事があった。これはホラーという
ジャンルでここに掲載してもいいのかな