6歳の時、原始林のことを書いた『ほんとうの物語』という本の中で、ぼくはすばらしいことに気づいた。birthとは、生命の発生である。全体たる宇宙から、その部分としての生命が個別化する現象である。それは、属性の変化である。認識対象の属性が非生命から生命に変更されることである。この場合は、<生まれる>be bornと呼ばれる。ある生命が別の生命を分節させる場合には、もとの生命の属性の変化でもある。大人たちはこれがどんなに大事なことか理解できないだろう! 子供の方が知能が高く、成長するにつれ知能は次第に低下していくものなのだから。