原作小説9巻から引用。ベルとウィーネ(竜女)の出会いの場面
>竜女は、泣いていた。
>眼前で立ちつくす僕を見上げながら、両手で抱き締めた体をがたがたと震わせている。
>モンスターであることを忘れたように怯え、人間のように恐怖をあらわにしている。
>ありえない、と頭の片隅がささやいていた。
>まともな思考ができない。動揺に動揺を重ねる。目の前の光景がとてもではないが信じられなかった。
>だって、そうだ、モンスターは人類の敵。
>本能のまま僕達に牙を剥き、襲いかかってくる絶対の殺戮者。凶悪な破壊衝動の塊に理性や感情が介在する隙間はない。
>モンスターは『怪物』なのだ。
>(――その筈なのに)
[…中略…]
>僕は動けなかった。
>モンスターは災厄を運んでくる象徴。
>間違っても同情や、ましてや助けの手など伸ばしてはいけない。
>立ち尽くしたまま、怯える竜女と視線を絡ませ続け、確かな感情を宿すその瞳に止めを刺すこともできず……僕はとうとう後退してしまった。
>何の行動にも踏み切れないまま、何も見なかったことにし、情けないまま逃げだす。
>僕は竜女に背を向け、その場から立ち去った。

ダンまちのモンスターは殺戮マシンみたいなもん
ベルでさえモンスターへの認識はこんな感じ
怯えるウィーネの姿にひどく動揺し、一度は見捨てて立ち去ろうとする

こういうのはベルに語らせおいててこそ後の話の展開も引き立つと思うのだが
アニメじゃ難しかったかね