『言語の起源 人類の最も偉大な発明』

___言語起源説の最終的結論として残るのは、科学者ハーバート・サイモンが科学の問題解決のキーワードとして提起した「まずまず良い」と いう概念である。つまり、会話参加者が「まずまず」意思や情報が伝わればそれでよしとしたときに言語は成立し、そこから複雑化への歩みが始まったのである。残りの細部は文化的コンテクストによって補われればよい。____

『思考地図』
___トッドは結論として知性には処理能力のような頭の、回転の速さ、記憶力、そして創造的知性の三つがあるが、なかで最重要なのは手元にあったり脳髄に蓄えられているデータを関連づけられる創造的知性であるとする。その場合、機能不全に注目したり、一見関係のないもののつながりに気づくことが何よりも大切だと説く。___
書評 鹿島茂