ガラスより硬い「透明な木材」を効率よく作ることに成功! 透明な家を建てることも可能に

 アメリカ・メリーランド大学カレッジパーク校に所属する材料科学者Liangbing Hu教授ら研究チームは、より効果的な方法で「透明な木材」を作りだすことに成功しました。
 新しく作られた透明な木材は、従来の透明木材と比べて50倍もの強度を持っているとのこと。
 詳細は、1月27日付けの科学誌『Science Advances』に掲載されています。

■「透明な木材」は製造プロセスに問題あり!?
 「木材を透明にする」研究は以前から行われており、既に透明な木材はいくつか作られてきました。
 木はガラスよりも強度が高いため、建築者たちは透明木材を新しい選択肢の1つと見なしています。
 「野球ボールが飛んできても割れない窓」ができるなど、可能性は広がっているのです。
 しかし、研究者たちの多大な努力にもかかわらず、透明木材は主に製造方法が原因で商業化されていません。
 従来の製造方法では、透明にするために、木材に含まれるリグニンを化学薬品で除去します。
 リグニンは天然の木がもつ茶色と光吸収特性に関与しているため、それをまるごと除去することで透明化させるのです。

https://nazology.net/archives/82339