Vivyは、話を盛り上げるための不自然な事件や行動や言動が多くて、自分には合わなかった

たとえばヒロインも含めたAIが、合理的な行動よりも、感情的な行動や言動に動くことが多いため、
素早く判断し行動すべき部分でも、妙に感情が先行することが多く、話のテンポが悪くなり行動や
言動にイライラさせられる場面が多い (もっと素早く行動しろよ!)

自分は、BEATLESSやplanetarianは好きなのだけど、両者にそういったストレスは感じなかった

BEATLESSのレイシアの場合は、超AIの判断が合理的で速いため、レイシアの行動が読めず、少し
後になってから、「そういうことだったのか...」と納得できるようなところにスピード感があり面白かった

planetarianの場合は、AIの技術がまだ未熟であるため、ところどころで不器用な反応が返ってくる
ようなところに、子供のような無垢で純真な部分を感じさせられる点が魅力だと思う

Vivyの場合は、人型AIが妙に人間くさく合理性を欠き、言動全体が湿っぽく感情的なのが不自然
そもそも、AIに反対するテロリストの存在からして、説得力が欠けていると思う
AIの危険性を論理的に納得させる部分が無いし、集団で武装し様々な施設を襲うのでは、AIでなく
人間が管理しているシステムだって、同様にシステムの脆さを露呈するはずなんだよね

そういう意味では、暴力に訴えたAI批判というものが嘘くさいし、アクションを見せるためだけの方便
にしか見えなかったりする点が、どうも自分には安っぽく見えてしまう

AIの危うさを世間に知らしめたいのなら、もっとシンプルな頭脳戦でシステムの盲点を突いて見せな
いと、世の中の人々は危機感を覚えないと思う

ストーリーがお涙頂戴の方に傾きすぎていて、AIかわいそうってだけで、AIについて論理的に考える
部分が少ない感じがするんだよね