火星の地下にあると予想された「液体の湖」は、凍った粘土だったという研究

 2018年、火星探査機「マーズ・エクスプレス」は火星南極を覆う氷冠の下に明るいレーダーの反射を確認しました。
 これは分析の結果、液体の水であるとわかり、火星の地下には液体の湖がいくつも存在すると発表されました。
 しかし、先月発表された研究は、その分析結果に疑問を投げかけています。
 カナダのヨーク大学などの研究チームは、データを詳しく調査した結果、レーダー信号は水ではなく粘土に反射された可能性が高いと報告しています。
 残念ながら微生物の住処となりうる地下の湖は、存在していない可能性が高そうです。
 研究の詳細は、科学雑誌『GeophysicalResearchLetters』にて7月29日に発表されています。

https://nazology.net/archives/93900