>>481
リアルな世界の場合、今のままの状態を維持できればいいというのが保守。
この世界はおかしいから変える必要がある、と言っているのがリベラル。
(もっとうまく2行に纏められる人もいるだろうけど)大雑把に言うととそうなる。

日本の場合は、少なくとも与党と野党が国民に見える場で議論しているよね。

一方、86の共和国の場合は、そうした公の場で政府を批判できる状況なのか
そうじゃないのかがハッキリしない。
いきなり隣人が消えたりするような話もあるし、密告制度でもあるのか? いつ
自分が社会からはじき出され戦場送りとなるのかもわからない、いわゆる恐怖
政治に支配された国のようにも見える。

ところが、そんな共和国なのに、強い力を持つ権力者の姿は見えない。
あと、レギオンの背後にいる、帝国側の人間の顔や姿も見えない。

何というか、本来なら説明すべき点がぜんぜん説明されていないため、どこか
空虚でつかみどころがなく、物語全体が絵空事や作り物に感じられてしまう点
が多い。

ご都合主義ということであれば、むしろ最近多い転生ものの方が、RPG(ゲーム)
を起源としていることもあり、(ゲームのルール説明と同様)そうした物語の背景を
ていねいに描いている作品が多いように思う。