結局、我々が平井に惹かれたのって
平井和正が主張する宗教的理念が理解できる程度に頭がよくて
でもクラスとか学年で目立てるほどは勉強もスポーツもできない
つまりそこそこ頭がよくて利口なのに誰にも認めてもらえないようなタイプの
ソレなりの優等生だったからだとおもう
そして、平均よりちょっと頭が良いだけの優等生が、勉強の努力とかスポーツの努力とかを
超越した、一見ありそうな超能力の世界に惹かれて
そこで霊的エリートになれると勘違いして幻魔大戦とかを読んでいったからなんだと思う

たぶん、勉強やスポーツで一番をとれてみんなの注目の的になれていたら
反権力的な犬神あきらにも幻魔大戦にもまったく惹かれず
平井和正なんて見向きもしなかったろうな

当時の中学生や高校生には適当に頭がよいけど、目立てるほどでないというちょっとした
優等生タイプがたくさんいで、だからウルフガイも幻魔大戦もはやったんだとおもう

でも現実には超能力なんて多くの人間は持ってないし、従って霊的エリートになんかなれない

それを悟ることで大抵の人は大人になったら平井から離れていったんだと思う