Thaumielを管轄するのはサタンである。サタンは伝説において天使の長であった。彼はKetherと同等の地位を有した。イスラムの伝説によれば神がヒトを創った際にサタンとサタンに従う天使らはアダムに恭順することを拒んだ。Ralph Austinの説明によれば、イスラム神秘主義者であるIbn Arabiの思想において、悪魔の根本理念は「自己的・他者的な対象 (被造物) を創造せんとする『自己実現』的な衝動に抗うとともに、純真なる霊性と超越とを独占する権利を主張すること、これぞサタンが神が下した、アダムに平伏せよとの命令に従うことを拒んだ理由であり、これは純真なる霊性が無欠であることへの嫉妬心に起因する」とされる。これをカバラ的に理解するなら、これが意味するところは、純真なる霊性たるKetherが、完成と自己実現を希求することを拒んだということである。これらは放出・創造という行為を通じて為され、Malkuthで終了するはずだった。サタンはこうした経緯ゆえ、霊的な傲慢さ・横柄さを表象しているのである。

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