家庭での害虫対策といえば殺虫剤を使っている人は多いだろう。しかし農業の現場では、レーザーで害虫を撃ち落とす技術開発が進められている。

そして、このレーザーを害虫にピンポイントで照射できるようにするため、日本の農業と食品産業の研究開発を行う農研機構が、害虫の飛行位置を予測する方法を開発した。

同機構は、幼虫が食害被害を起こすハスモンヨトウ(ガの一種)の成虫(体長 約15〜20mm)が飛ぶ様子を、2台のカメラを平行にならべた撮影装置で立体的に計測。さらに、検出した位置にそのままレーザーを照射してもタイムラグがあるため命中しないことから、飛行パターンを分析し、リアルタイムの画像から0.03秒先のガの位置を予測(精度は1.4cm程度)することに成功したのだ。

この予測技術によって、ガに高出力レーザーを照射することが可能になるという。新たな害虫の駆除システムとして期待されており、同機構は2025年までの実用化を目指すとしている。

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