自分以外は馬鹿と考えているからこそ、自分の価値観で測れないヤンを警戒していたんだろうね。
彼の価値観からすれば軍人や政治家は、出世などの自尊心や金銭的利益を与えればなびく凡人ぞろい。
それらに興味がないうえに軍功抜群の名将であるヤンを理解できなかった。

自分の利益にとっては人気実力ともに厄介な不確定要素。だからあらゆる手を使って妨害した。

ガイエスブルグ要塞との戦闘が発生するのも、うすうすわかっていたと思う。
ヤンを召喚して戦力を削ぎ、ついでにヤン一党も一掃して影響力を下げる。
それで同盟が滅んでも自分は帝国に寄生して生きていく自信があるので問題ない。
そう考えていたんだろう。