『石に泳ぐ魚』(いしにおよぐさかな)は、柳美里の小説第1作。『新潮』1994年9月号初出。
同年12月、柳はこの作品のモデルとなった女性により、プライバシー権及び名誉権侵害を理由
として損害賠償、出版差止めを求める裁判を起こされる。

訴訟は最高裁判所で柳側敗訴の判決が言い渡され確定した。

判決の骨子は「『新潮』に掲載された作品は、出版、出版物への掲載、放送、上演、戯曲、
映画化等の一切の方法による公表をしてはならない。謝罪広告の掲載、改訂版の出版差し
止め請求ほかの請求は棄却」

判決確定から約1ヶ月後に、モデル女性の周辺情報や腫瘍のある顔について直接的に描写した
箇所を60箇所以上修正した『石に泳ぐ魚』改訂版を出版。

憲法学においては、この最高裁判決は名誉・プライバシー権と表現の自由をめぐる重要判例の
一つとされている。

以上、wikipediaより抜粋。