リュウ掲載版の髑髏都市の章で、松平右留平という作家が幻魔の傀儡と化して黙示録的な小説を書かされ続けるというシーンがある。
当時、宗教小説化していた角川文庫版に対する嫌味か皮肉に取れるシーンだった。
石森章太郎は冗談がきついと思っていたが、平井和正は悪気なく批評家ぶってシレっと相手の傷つくことを発言するんだね。
そういう日頃からの小さな失礼が溜まりに溜まって喧嘩になったり、人が離れて行ったりしていたのかもしれないね。
確かに平井和正の小説って、差別的だったりどぎつかったりする表現が多いものね。