そもそも、感受性の豊かさや老化の度合いは個人によって大きく異なるから一括りにはできない。

自分が今注目しているのは93歳になる現役作家皆川博子さんで、去年は『インタヴュー・ウィズ・ザ・プリズナー』(三部作の最終巻)を新刊で出している。
本のタイトルも装丁も内容も、とても90歳を超えた作家の本には見えない点も驚き。

『アルモニカ・ディアポリカ』(2013)では、(70年前)学生時代に友人から聞いたという歌の一節を作品内で引用していたりする記憶力の持ち主でもある。