「動くシャーウッドの森」と「バーミリオンでラインハルトを撃つ」は、
政府の命令を無視するという点は共通してるが、大きく違う点がある。

「動くシャーウッドの森」に参加したメルカッツら将兵はバーミリオンで戦死したように装い、
艦船も同様に記録上は破壊された扱いで、政府にも誰にもその存在を知られなかった。
当然、その決断は誰にも知られなかった。
一方、「バーミリオンでラインハルトを撃つ」という決断をしたら、
その決断は部下にも敵にも知られるだろう。

しかも、その決断が正しかったとするなら、
「軍司令官は政府の命令を表立って無視するのが正しい」
という歴史を創ることになる。

ヤンにそんな歴史を創れ、というのは無理がありすぎる。