タコ墨由来物質に抗がん効果 メキシコ研究チームが有効性を確認

メキシコ・ソノラ大学の研究チーム(生物学)は、マダコ(Octopus vulgaris)の墨に含まれる抗炎症物質と抗がん物質をがん治療に使用することを提案した。研究論文が学術雑誌Food and Chemical Toxicologyに掲載された。

タコは外敵から身を守るために墨を使う。研究チームは、墨に新たな分子が含まれているのを発見した。この分子の略称は「ozopromide」とされた。

Ozopromideは、乳房、卵巣、前立腺、肺の腫瘍細胞の培養実験で、がんに対するその有効性を示した。

この分子は、悪性細胞の成長や増殖を妨げ、その大量死を引き起こすが、正常な細胞には一切の影響を与えなかった。最も高い効果は、肺がんに対して示された。研究チームによると、Ozopromideは人工的に合成することができる。

研究チームは、研究結果は、より体に優しい新たながんの治療法の開発に役立つとしている。

https://sputniknews.jp/20230606/16198941.html

次はタコ墨か