恒星間航行できる時代になったら、過去の偉人たちの多くはメモリー上にその知識や人格が保存されるようになっているかも知れない。
イメージとしては、クラークの「都市と星」(1956)に出てくる都市ダイアスパーみたいな感じ。

そのため、恒星間航行するさいの宇宙船の乗員は、そういったメモリーからコピーした頭脳を搭載したアンドロイドが担うことになると思う。
生身の人間では、肉体が脆弱だし、搭載する空気や食料や室温管理などエネルギーコストも悪いし、アンドロイドの義体を利用した方が様々なトラブルへの対処もしやすいからね。

そして宇宙旅行から持ち帰った知識や記憶は、オリジナルの人格に追加コピーすれば、それだけ過去の偉人たちの研究や思索の糧にもなる。

そういったことを考えると、恒星間航行できる宇宙船に乗っているのは、生身の宇宙人よりも人工の義体である可能性の方が高いように思う。
たとえば、涼宮ハルヒに登場する、対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェース、長門有希みたいな感じ。