>>869
黎明篇より
『軍服を脱いだときの彼は、後方勤務の女性兵たちが噂するように、「ハンサムな赤毛ののっぽ(「のっぽ」に傍点)さんにすぎなかった。ときとして、自分の年齢と階級との相関関係につりあわないものを感じてとまどうことがある。彼の上官のように平然としてそれを受けとめることは、なかなかできないのだった。」