多分、新しい派閥を作っていたと思う。自分の権力のための政治力でいえば作品中トップと言っていいくらい。
新進気鋭の国防委員から10年に満たず、最強派閥を作り上げた手腕は天才的と言っていい。

トリューニヒト自身は権力に固執するけど、私腹を肥やすことには興味が薄いように見える。
カネは俗物の取り巻きを作るための道具に過ぎないと考えているのだろう。

ロイエンタールが理不尽な射殺をしなかったら、憲法を作り議会を使って権力を掌握していただろう。
その段階で軍部が排除に動いたら、立憲君主制と議会の否定を意味し国の根幹をゆるがすことになる。

ラインハルトですら持て余した化け物。ヒルダがコントロールできる相手ではない。
二人の傑物に軽蔑はされても警戒されなかった。最悪の意味の能ある鷹は爪を隠すのが天才的に上手い。