博覧強記のSF作家でも、他人に対して攻撃的な人と、全然そうじゃない人に分かれるよね
小松左京なんかは、全然、人を叩くタイプじゃなかった「なんや、そないな事も知らへんのかい」で終わるタイプ
筒井康隆やアシモフは「馬鹿だな、そんな事も知らんのか」って感じの結構、厭味や皮肉などの攻撃的な文章を残している
山本は明らかに後者のタイプだったな

無知な他者を攻撃するかどうかは結局は知識の有無じゃなくて、本人の性格なんだろうけど、山本のこの無知への攻撃的な性格は
どこで培われたかと考えると、偏見で言うが、やっぱり学生時代にいじめられた事が原点じゃないのか
自分と違い、本なんてろくに読みもしない、科学の「か」の字も知らない腕力と体力だけの頭の悪い野蛮な馬鹿どもに
いじめられた屈辱が、無知な人間への攻撃へと向かうようになったと考えるのは的外れだろうか?

筒井康隆も「自分は住宅地に住んでいたおとなしい子供だったから、農村の小学校に入ったら頭の悪い百姓の餓鬼にいじめられた」って
小学校時代の屈辱感を語っている
インテリって自分の持っている知識が通用しない理不尽な暴力に弱いし、そうやって受けた屈辱を一生忘れないのかなって