ルビンスキーとの最大の違いは下積みの違いだろうな。
ルビンスキーは実力で領主の選挙を勝ち抜いた。当然、ボルテックのような有能な人間からの支持も厚かったんだろう。
新進気鋭の若手のころの活力は歌で頂点を目指すドミニクを惹きつけるくらい魅力的だった。

一方、ルパードは大学院を卒業してすぐ補佐官に抜擢。有能さとその自負ゆえに他者を見下し、人を惹きつける術や人を見る目を養わなかった。
選挙に出ても勝てなかっただろうな。

その違いが大きすぎてルビンスキーの手のひらで踊らされていたことになり、踊らされていたことに気づかなかった。