ソラリスもストーカーも大好きなSF。
どちらの作品も、人類が高度な知性と接触できたにも関わらず、人類がそれを全く理解できない点がおもしろい。

ソラリスではある惑星全体を覆う海のような存在、ストーカーでは地球のある場所に残された遺物として人類が接触する。
しかし、それらはどちらも我々の科学ではまったく歯が立たず、理解の糸口すら得られないというシロモノだった。

それどころか、ソラリスでは精神的に深い傷を負わされるようなものが研究者のもとに送りつけられるし、ストーカーでは遺物の調査に向かった軍隊が壊滅するという事件が起きる。
高度な知性を持った存在は、人類になどにまったく興味を示していないフシがあるという点が冷徹でいい。