H3ロケット「最強型」打ち上げ成功 競争激しい世界市場にどう挑む

日本の基幹ロケット「H3」7号機が鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられた。H3は、拡大する商業打ち上げ市場を見据え、低コスト化や運用面の改善を図り、次世代の主力ロケットとして重責を担う。日本はこのロケットで世界市場にどう挑もうとしているのか。

H3ロケット7号機打ち上げ成功 補給船HTV-Xを予定軌道に投入
 H3は、これまで日本の打ち上げを支えてきた「H2A」ロケットの後継機だ。H2Aは最後の打ち上げとなった今年6月の50号機まで、日本の宇宙開発を20年以上支えてきた。このバトンを受け継ぐH3の開発に、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業が2014年から取り組んできた。23年の初号機打ち上げは失敗したものの、それ以降は成功を重ね、信頼性を着実に上げている。
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