>>106
いや、そこは別にいいと思うけどな。
ドラマ版の描写不足で説得力が微塵もないから陳腐に思えるんだと思う。

原作だと霊山とコネクトできる能力者の家系で、能力者が生まれると霊山に雷が落ちてお告げとなるなんてレベルの超常の力を持って
いると明示されてる。
余所の家の血を入れて子供が生まれても能力者が生まれ続けるような家系で、同じ血を持つ双子の兄妹がまぐわってしまった時に
濃すぎる血の能力者の魂が発生してしまって、霊山に捨てられ埋められた失敗作の怪物の命となってしまったというのは説得力の
ある設定だと思うわ。

ドラマだとなんか怪物の生成自体には成功していたみたいな話になっていて焦点が完全にボヤけてしまった。

朱音がずっと寺で暮らしていて嫁かず後家の38歳という歳で、運び込まれた簑吉を我が子の様にいとおしむ姿が長々と描かれたり、
おせんや宗栄とも疑似家族の様に楽しく暮らしている様子が描かれていたからこそ、朱音の生涯たった一度のセックスが双子の兄との
過ちで、それによって生まれてしまった怪物を母として命を捨てて鎮めねばならないという運命の重さがズシンと来るのよ。

ドラマ版の改悪はホント最悪だわ。特に完全に無駄尺だった絵馬云々のパートを全カットすればもっと描けるものが増えただろうに。
そもそも絵馬云々はドラマで完全カットされた香山側の主役キャラが事件に関わる動機付けで、結論としては怪物とは完璧無関係な
ミスリードだったから、香山側の主役がいなくなった以上は全く無意味だったんだよなぁ。